うちの犬に『少年と犬』に登場する多聞の爪の垢を煎じて飲ませたい

わんこもの

こんにちは! 飼い主♀です。

先月、本屋さんでこの表紙を見かけて、つい衝動買いしてしまった本があります。

それは・・・

「あら、新しいオヤツ・・・」

・・・維桜さんよ、オヤツではないw

馳星周さんの『少年と犬』(文藝春秋、2020年)です。

一番最近の直木賞(第163回)を受賞された作品なので、ご存知の方も多いと思います。

今日は、少しこちらのお話を。

 

飼い主♀、表紙に描かれているシェパードに惹かれて購入したのですが、さすが直木賞の受賞作!

内容もとびっきり面白かったです。

 

ちなみに、自分の飼っているペットのグッズを見つけると、つい欲しくなってしまうのですが、皆さんはいかがでしょうか?

 

『少年と犬』は、6章から成る連作短編集です。

作品全体を通して、シェパードと和犬の雑種である”多聞たもん”という名の犬が登場します。

第1章である「男と犬」の舞台は、東北大震災から半年しか経っていない仙台市。

震災で勤めていた水産加工会社が倒産し、家族を養うため、やむなく堅気でない仕事に手を染めた男が、ある日コンビニの駐車場で1頭の犬と出会います。

首輪に付いたタグには、その犬の名前らしき”多聞たもん”の文字。

汚れてガリガリに痩せてはいたものの、犬はとても力強い目をしていました。

このままでは保健所行き、と聞いた男は、多聞を引き取ることに。

ですが、男は認知症の母とその介護を担う姉を支えるため、もっと稼ぐ必要がありました。

そのため、もっと大きな犯罪に加担する決意をします。

多聞「が守ってくれそうな気がする」(P.25)。

男は、仕事中もいつも多聞を同行させました。

そして男の予想通り、外国人窃盗団の運転手の仕事は上手くいき、男は多額のお金を得ることになります。

 

「ふんふん、それで?」

 

味を占めた男は、危険だと理解しながらも同じ仕事を引き受けることにします。

また、同じ頃、散歩へ行っても、車に乗っていても、多聞がいつも同じ方角へ顔を向けていることに男は気が付きます。

その方角は、「南」。

「おい。南になにかあるのか? 前の飼い主がいるとか、おまえが昔住んでたところとか・・・」(P.34)

 

「南? この前いった和歌山ね?」

・・・維桜さん、それは違うと思うw

 

男の守り神となった多聞は、3度目の仕事にも同行します。

だが、そこには・・・?

 

「超絶美人なシェパードが!?」

登場しま・・・せんw

 

果たして、男と多聞の運命やいかに・・・?

多聞がしきりに気にしていた「南」の方角には、一体なにが・・・?

 

ぜひ、続きが気になった方は、馳星周さんの『少年と犬』(文藝春秋、2020年)を読んでみてください!

 

こちら、もちろんハンカチ必須の感涙必至な作品なのですが、ただ犬と人間の絆を描いた感動ストーリーではなく、 犬好きの方や犬を飼ったことのある方なら必ず「うんうん、あるある!」とつい共感してしまう、犬の不思議な魅力が余すところなく描かれています。

各章に登場する人物は、みんなそれぞれに傷つき、心を痛めた者ばかりなのですが、多聞と出会うことで、自分の傷と向き合う勇気をもらい、それぞれの結末を迎えていきます。

多聞が何か直接的な行動を取ることはありません。

ただ、見守ってくれているだけ。

ただ、寄り添ってくれているだけ。

「あんたたちの魔法って、人を笑顔にするだけじゃないんだね。そばにいるだけで、人に勇気と愛をくれるんだ」(P.194)

多聞には、・・・いえ、犬には、そんな不思議な力があるのではないでしょうか。

 

「ムニャムニャ、もう食べれない~・・・」

うちの維桜さんには、多聞の爪の垢を煎じて毎日飲ませたいですけどね・・・(-_-;)

 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

また明日もぜひ、お会いできますように👋

 

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#ジャーマンシェパード

#本

#お家時間

 

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コメントをいただけると嬉しいです!

  1. モモちゃんママ より:

    こんにちは✨😃 少年と犬、 ママさんの紹介文を読んで、是非読んで見たくなりました🎵
    ただ見守ってくれるだけ、ただ寄り添ってくれるだけ、という言葉に、ウルッ😢ときました。本当に、その通りだなぁ…と… そばにいてくれるだけで、こんなに心が癒されて、この子のためにガンバろう✊✨って力をもらえる… モモと出会えて本当に良かった✨😄と、しみじみ思いました。 維桜ちゃん、ジャグジー初体験、とてもリラックスできて良かったですネ✨🎵 ワンコの湯さん、とても良い施設ですネ~浴槽も高さがあってとても洗いやすそうだし、ドライヤーなども揃っていて、便利ですネ🐶👍️ 私の家の近郊に、もし同じような施設が有ったら連れて行きたいです~😄 シャンプー後は腰が痛くなるのが悩みなので…
    モモは車に乗ると、20分くらいはソワソワキョロキョロ落ち着きがないのですが、その後はわりと落ち着いて寝そべっています。何かお出かけする時の子供のような感じですネ🐶 話が戻りますが、モモは少年と犬の表紙のワンちゃんに似ている感じです。全体的に茶色の毛で、マズルのところが黒く、お目めの周りがアイライン?のように黒く縁取りがあります。あと、黒い眉毛??が、まるで平安のお姫さま?みたいで、なかなか愛嬌のあるお顔だと思います😄 維桜ちゃんのお写真をみると、眉間にちょっとだけ茶色の毛があって、モモとちょうど逆だなぁ~なんて思っていました😄🐶

    • モモちゃんママ より:

      さっきはコメント途中で送信してしまいました😅 宝石シャワー✨良いですネ~🎵維桜ちゃんの毛並みが、より一層ふわふわツヤツヤになりましたネ( ^-^)ノ.:*:・’°☆ お肌にも優しくて、良いことずくめですネ。こちらにも、遠いですがセルフシャンプー施設はあるのですが、できたらお肌に優しいシャワーだと良いな~😄

    • kohasan0930 より:

      こんにちは🌞 いつもありがとうございます😊💕
      『少年と犬』、ぜひ! 犬が出てくる感動もの、と言えば、よくある感じの、人間と犬の絆が・・・!みたいな感じかと思って読み始めたのですが、全然違いました😄 どちらかと言うと、ミステリーを読み進めるようなワクワク感で、最後の章ですべての謎が解けた時に「ああ~!なるほど!・・・感動😭💓」でした😅 私個人の意見としては、どうして多聞が南に向かっていたか、という点が少しファンタジーな感触を受けたのですが、全体的には本当に引き込まれる面白さでした👍✨
      モモちゃん、表紙の多聞と似ているのですね📕🐕✨ と言うことは、維桜より少し毛が長いかもしれませんね😊 あ、しかも、マロ眉の色が逆なのですね😆👍✨ 黒い眉毛に、黒いアイライン・・・ということは、かなりお目めがぱっちりしてるのかな、モモちゃん🐶✨😄
      ママさん、私も家でシャンプーするときは、かなり腰にきます・・・😢🚿 トリミングのサロンみたいに、浴槽(洗い場?)に高さがあると本当に楽ですよね🛁 先日行った「わんこの湯」さんは、大阪でも珍しいジャグジー付きのセルフウォッシュ施設のようなのですが、コーナンやカインズホームなどのホームセンターのペットショップにもセルフウォッシュ施設があるようです🛁🚿🐕✨ かなりお安いそうなので、一度使ってみようかな、と考えてます😁✨ あ、でも、お近くにジャグジーがあればぜひ、モモちゃんに体験させてあげてください♡ 絶対気に入ってくれるかと・・・🐕💕

      追伸:私もママさんの新しいコメントを確認しないまま、送信してしまいました💦 すみません!
      宝石シャワー、ホント家でも欲しいわ~とつぶやいていたところ、ブロ友さんから「塩素除去フィルターのシャワーヘッド、あるよ!」と教えていただきました🚿✨😲 人間の頭皮や髪、肌にもとてもよくて、サラサラになるそうです😍 それを聞くと欲しくなりますよね・・・でも、お高いんでしょうね・・・😅 あ~宝くじ当たらないかなー💰(買ってないけど・・・😭)

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